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海底の生物事典

【 シビレエイ 】

シビレエイ

シビレエイ

特徴:
本州中部以南、東シナ海、中国、フィリピンに分布する。
水深50mまでの浅海の砂地に生息する。

体色は黒褐色から赤茶褐色で、背中に暗黒色の小斑点がある。

定置網に掛かることがあるが、食用とされていない為市場に出る事はない。

シビレエイは一日の大半を砂に潜って生活しているが、小魚が4cm以内の距離に近づくと、それを包みこむようにジャンプして放電する。この放電は0.5秒間のパルス(短発的)放電を繰り返し行うが、この時周囲15cm以内の小魚はけいれんして動けなくなっている。

シビレエイの発電器官は頭部の眼の両外側の内部にあり、下にマイナス上にプラスの電極となる。この電極から発生する電圧は30〜70V(ボルト)と他の電気魚よりは低いが、電流は20A(アンペア)とかなり高い。

他に電気魚として知られている魚は、淡水産で南米のデンキウナギや北アフリカのデンキナマズがある。電圧はデンキウナギで200〜800V、デンキナマズで200〜500Vとかなり高い。南米の川ではデンキウナギによって2頭の馬が溺死したという記録がある。

発電魚は餌を獲ること以外に、電気を使って餌を探す事もできる。発電器官から周波数の安定した電気を出し電場を作り、そのひずみ(ゆがみ)を電気受容器で受ける事により、周囲の状況を探っているのである。
電気受容器は体表に広く分布していて、1cmあたり数マイクロボルトという微小な周囲の電場のひずみを探知している。きっと近づいてきたダイバーも感知されているのだろう。

電気魚以外にも、発電しないサメやエイに敏感な電気受容器があり、採餌に使っていることが知られている。水中の魚から発する呼吸運動にともなう低周波の電気は数マイクロボルトと推定されるが、10cmほど離れているサメやエイにとっては十分強い刺激となっている。水中に電極を置き、同じような電場を作ると、肉片よりも電極に向かう事が実験で分かっている。

色:銀/グレー
形:エイ
すみか:砂地