特徴:
本州中部以南。〜インド・太平洋域、大西洋。水深100〜200mにすむ。
一目見たら忘れられない変な魚である。背鰭は長くのびて、薄べったく、何よりも妙なのは大きな口で、びよーんと大きくのびて、掃除機のように魚を丸呑みに吸い込んでしまう。獰猛な魚だ。そうそう、白い縁取りのある大黒斑の「的」も目立つ。
一昔前までは、あまり知られなかったが、このごろ、各地で、けっこう釣れており、時と所によっては、けっこう主対象魚になってきている。欧米では有名な魚で、聖ペテロにちなむ魚名で呼ばれたり、かなりの国で、ジョン・ドーリィと呼ばれたりする。フランス料理の素材としては定番であったらしく、それがグルメブームでひろがり、日本でも高級食用魚となったようだ。
日本産のマトウダイ科は6種とされていたが、近年、ベニマトウダイ科、ソコマトウダイ科、マトウダイ科の3科にわけられ、マトウダイ科は4種になった。ふつうには本種と、体側に明瞭な斑点がなく頭部背縁がへこんでいるカガミダイが有名だが、あと、アオマトウダイと、カゴマトウダイがいる。変なのは薄べったくて遊泳が苦手なようなのに、けっこう広い分布を持つこと。なぜだろうか。またアオマトウダイなどは、7cmほどの小魚なのだが、アラフラ海と土佐湾でしか知られていない。まだまだ謎の多いグループである。
色:銀/グレー
形:普通の魚形
すみか:中層