特徴:
相模湾以南、南日本・中国・インドに分布する。
沿岸のやや深い岩礁域・珊瑚礁域に生息する。
英名がホークフィッシュといい、枝に止まっている鷹のように、サンゴや岩の上に止まっていることが多い。鰾(うきぶくろ)は無く、遊泳性に欠けるが、全く泳がないわけではない。底に止まっている時は胸鰭で体を支えているので、胸鰭はやや発達している。
体色は鮮やかなオレンジ色である。ゴンベ科の特徴として背鰭棘部の鰭膜の先に糸状の短い突起がある。ゴンベの名は、この糸状突起を権兵衛(江戸時代後期から大正時代まで流行った幼児のヘアースタイル、ぼんのくぼのところだけ剃り残した毛髪のこと)に見立てたことから来ている。オキは沖の意味で、他のゴンベ類よりやや深いところに生息しているからである。
小型魚類だが肉食性で、底生動物などを食べる。
産卵期は夏で、日没時に産卵行動が見られる。雌性先熟の性転換魚で、雄はハレムを作り数尾の雌と暮らす。群れの中で一番大きな個体が雄へと性転換するが、オキゴンベは雌へも性転換する事が知られている。
一般の雌性先熟の性転換魚の生殖腺は、はじめは卵巣のみであるが、性転換とともに卵巣は無くなり精巣組織に置き換わる。ところが、オキゴンベは雄になっても卵巣部分が消失せずに残り、逆に雌になっても精巣部分が残っている。群れの都合に合わせて両方向の性転換ができるのである。このような両方向の性転換ができる種は他にオキナワベニハゼやダルマハゼ、イチモンジハゼがある。
食用にされていない。色彩が鮮やかなため観賞魚として流通している。
色:黄色
形:普通の魚形
すみか:岩場