特徴:
房総半島以南、インド洋・太平洋・ペルシャ湾に分布する。
浅海の岩礁域・サンゴ礁域に生息する。
体型は強く側扁した楕円形で、体色は暗褐色地に青白く幅の広い横帯が3本ある。オレンジフィンアネモネフィッシュに似るが、真中の横帯の幅が頭部の横帯の幅より広いことで区別できる。ミクロネシアのものは体色がやや黒っぽい傾向にある。
サンゴイソギンチャク、イボハタゴイソギンチャクなど大型のイソギンチャクと共生する。危険が迫るとイソギンチャクの触手の中に隠れる。触手の刺胞に刺されないのは、刺胞の働きを抑える粘液を分泌している為と言われている。刺胞に対する免疫性は生まれた時にはまだ無く、徐々に備わってくると考えられている。それにしても、人間でさえ近づくと突付かれる攻撃的なクマノミに、隠れるところが必要なのだろうか。
イソギンチャクとの共生は相互に利益のある「相利共生」と言われているが、定かではない。クマノミにとっては捕食者から身を守ると言う利点がある。一方イソギンチャクはクマノミが餌を運んでくると言う説があるが、この行動が積極的に餌を与えているのかと言うとそうでもない様だ。これに関しては別の説で、クマノミが体をくねらせて泳ぐワッギングと呼ばれる行動がイソギンチャクの触手間に新鮮な海水を供給していて、触手内の共生藻の光合成を助けていると言う説がある。これによりイソギンチャクも元気になるのだそうだ。水槽内で飼育しているイソギンチャクにクマノミを同居させたり、棒などを触手の間をクマノミをまねて動かすと、より大きく触手を広げる事がわかっている。もう1つ、ポリプ食のチョウチョウウオでイソギンチャクを食べるものがいるが、クマノミの攻撃により助かっていると言う説もある。
食性は雑食性で付着藻類や甲殻類などを食べる。
クマノミの名前の由来は「隈取のある魚」すなわち「隈の魚」の意味であると言う説と、物陰を意味する「隈」から「隠れる魚」の意味であると言う説がある。因みに「ミ」は魚名語尾で「魚」と言う意味である。一方、英名のアネモネフィッシュはクマノミ類がイソギンチャク(アネモネ)との共生を行うところから来ている。さらに学名のアンフィプリオンのアンフィは2つのという意味で、プリオンはノコギリという意味だが、これはクマノミ類の前鰓蓋骨と鰓蓋骨の後縁にノコギリの刃のような突起があることに由来している。
色:オレンジ
形:普通の魚形
すみか:岩場